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定価 3520円(本体 3200円+税10%)
A5判 上製 ・326ページ
2014年 5月 20日 刊
ISBNコード:978-4-8269-0172-7
分類コード:C0052

新版 夢のすむ家 20世紀をひらいた住宅

鈴木博之 著

住まいの性格が変わり今の生活が生まれた。

「…… 近代を生むプロセスのなかで、住まいの性格は大きく変わって、その結果、今のわれわれの暮らしが生まれた。」 ――コルビュジエ、ミース、ライト、ガウディはじめ、一時代を画した名作をヨーロッパ、アメリカ、そして京都・大阪に訪ね、住宅に込められた〈夢〉を甦らせる。書き下ろし最終章を加えた決定版。

目次

その一 二十世紀への扉
ペーター・ベーレンス/ベーレンス自邸

 

その二 遅れた者が先頭に立つ
Ch・R・マッキントッシュ/ヒル・ハウス

 

その三 森の生活―アメリカの原像
フランク・ロイド・ライト/落水荘

 

その四 キーワードは田園か郊外か
ル・コルビュジエ/サヴォア邸

 

その五 棲息地のヴィジョン
アントニオ・ガウディ/カサ・ミラ

 

その六 戦前、円筒ヴォールトの数寄屋があった
高谷宗範/松殿山荘

 

その七 あくがれいづる魂の棲家
W・モリス&Ph・ウェブ/赤い家

 

その八 産業革命発祥の原点
ロバート・オーウェン/ニュー・ラナーク

 

その九 ちいさな親切・おおきなお世話
G・M・プルマン/プルマン・タウン

 

その十 日本の建築家のある種の嗜好に……
M・デ・クレルク/エイヘン・ハールトの集合住宅

 

その十一 住むためのオフィスは湖畔に建つ
L・ミース・ファン・デル・ローエ/レイク・ショア・ドライブ八六〇―八八〇番地のアパート

 

その十二 都市住宅不受不施派
安藤忠雄/住吉の長屋

 

その十三 二十世紀のアルカディアは可能か
フィリップ・ジョンソン/ガラスの家
あとがき

著者紹介

鈴木博之

1945年、東京都生まれ。1974年、東京大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。ロンドン大学コートゥールド美術史研究所留学、東京大学工学部専任講師を経て、1990年より東京大学大学院工学系研究科教授。2009年4月より青山学院大学総合文化政策学部教授。2010年4月より博物館明治村館長併任。2014年、逝去。
主著:『東京の[地霊]』(文藝春秋、1990年、サントリー学芸賞)、『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996年、日本建築学会賞)、『都市へ』(中央公論新社、1999年、建築史学会賞)、『都市のかなしみ』(中央公論新社、2003年)、『建築の遺伝子』(王国社、2007年)『庭師 小川治兵衛とその時代』(東京大学出版会、2013年)、『保存原論』(市ヶ谷出版社、2013年)ほか多数。

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