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定価 本体 4700円(税別)
A5判 上製 ・384ページ
2003年 4月 刊
ISBNコード:978-4-8269-0112-3
分類コード:C0045
THE OVARY OF EVE by Clara Pinto-Correia

イヴの卵 卵子と精子と前成説

クララ・ピント-コレイア 著 佐藤恵子 訳

卵子や精子の中にはミニチュアの人間が身体を丸めて入っていて、そのミニチュア人間の生殖細胞の中にはまた次の世代の人間が入っている??こうした無限のつながりで生物の発生を説く奇怪な学説がかつてヨーロッパの科学界を席巻した。その名は「前成説」。生命の源は卵子か精子かをめぐる熱い論争、カエルにパンツをはかせて精液をとる実験、自慰がもたらす害悪への過剰な恐怖……科学革命期に花開いた珍妙な前成説は、なぜ一流の知識人たちの心をとらえたのか?

目次

はじめに

プロローグ 知る勇気
すべての生物は卵から/神と機械論/原動力/ロシア人形/モーゼ以来/あともう一歩/美しき敗者/微小性と入れ子構造/ロードマップ

1 イヴのすべて
すべての木の種子/神の幾何学/静かなる創始者/たった一つの基盤/隠れている昆虫/霊感に導かれた誤解/卵としての世界/「で、彼らがそれらの中からいかに汚らしく孵化するか、私には恥ずかしくて口にできない」/彼らはつねに卵から生れ出た/豪腕男爵/三つの異なる姿勢/天の星たちのように/基本的な器官/完全性への道/「貴人」に列せられる/頭部という異端/白鳥の歌

2 アダムのすべて
陛下は喜ばれた/心臓を探求する者/蠕虫人間(ホモ・ウェルミクロズス)/多様な見方/神の浪費/厳しかったり緩やかだったり/曖昧にしておこう/哲学的な研究姿勢/大いなる恐怖/危険な代償行為/嘲笑に甘んじる

3 風は目に見えない
発見/否定/霊的作用因/ただの虫worm/それともただの昆虫なのか/病気を引き起す小虫/天国への階段/信仰はどこまで信じられるか?/男らしさの徴/処女懐胎の真相をあばく/精力ある海馬/魚が食いつく/豊饒の儀式/想像力の飛翔/親としての神/光としての神/政治的現実

4 前途有望なモンスター
彼らは何と言った?/救済/伝説はいかにして活字になったか?/不滅の存在/神の怒り/自然の目指す目標/彼らを美しく/内なる獣/化学的な理由/忌々しい時間差/ザリガニに悩まされる/不遇なるイエズス会士/神は彼らを哀れみはしない/創造者の技巧

5 パンツをはいたカエルたち
内的鋳型/成長力/発展途上の近代科学/受動か能動か/血液の寄生虫/真実の精液/霊力の死/「卵と思われているもの」/授精の父/三匹の子犬の物語/論争はつづく

6 Hのつく言葉
エジプトの三位一体/夢と悪夢/ジャービルの見方/ゴーレムの怒りを恐れよ/ウシの書/可愛い小さなイヌたち/本当のホムンクルス/魅力/激しい反論/怒りと恥/犯人は誰か?/お伽話/卵の中の人間/丸形の凹凸機械/宿命的な一九三〇年代

7 天球の音楽
球体としての宇宙/旅の屋根/石の輪と生命の車輪/カーブしたリラ/左の精巣の呪い/月経の悪/教会に認められた両性具有体/女性の内部/二つが一つになったとき/不名誉の源/金星と火星/ドラキュラの印

8 魔法の数字
二千億/千個のゼロ/六百七十四の骨/二万五千八十八の目/「自然好みの小ささ」/百三十八兆二千四百億匹のアニマルキュール/一歩一歩/光あれ/十万体の天使/五千四百九十の傷/五百の漢字を逆向きに戻る/食べられるものすべて

エピローグ 結局決着はつかないのか
前成されている生殖質/すべてのホットトピックス/ありがとう

訳者あとがき/原註/参考文献/文献索引/人名索引

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