白揚社トップ > 書籍案内 > 森田正馬全集 第2巻

定価 9350円(本体 8500円+税10%)
菊判 上製 ・452ページ
1974年 5月 刊
ISBNコード:978-4-8269-1026-2
分類コード:C3347

森田正馬全集 第2巻 森田療法理論(總論2) (全7巻)

高良武久ほか 編

「事実唯真」の立場から独特の精神病理と精神療法を説き、日本独自の神経質療法である「森田療法」を創始した森田正馬。治療の面でフロイトを凌駕するとして高く評価されている森田の思想は海外でも注目され、精神療法の危機が唱えられている今日、われわれに示唆するところが大きい。散逸していた文献を可能な限り収録した決定版。
第2巻には、神経衰弱及強迫観念の根治法』『神経質の本態及療法』等、森田療法理論を中心にした総論的な著作や論文を収録。総クロス装・函入。

目次

論文
神経衰弱症の診断及び治療
神経質に対する余の特殊療法成績
強迫観念性ノ療法
神経質とはどんなものか?
変質者ノ分類ニ就テ

 

『神経衰弱及強迫観念の根治法』
第一 神経衰弱とは何ぞ
第二 神経質の本性
第三 神経質の症状
第四 健康と疾病
第五 職業と神経衰弱
第六 神経質の実例
第七 強迫観念とは何ぞ
第八 強迫観念の性質
第九 思想の矛盾
第十 思想の矛盾と強迫観念
第十一 強迫観念は常に事実と反対になる
第十二 強迫観念の治療法
第十三 生の欲望と死の恐怖
第十四 涜神恐怖及赤面恐怖患者,通信治療の例
第十五 赤面恐怖症治癒の一例
第十六 神経質治療の実例
第十七 森田氏神経質療法による治療成績
第十八 宇佐玄雄氏の「森田氏神経質療法による治療成績」

 

『神経質の本態及療法』
第一編 神経質の本態

第一 緒言
第二 余の「ヒポコンドリー」性基調説
第三 余の精神交互作用説
第四 意識及び注意に対する私見
第五 神経質の分類
第六 神経質の原因的関係
第七 神経質の病類位置及び変質者の分類

第二編 神経質の療法

第一 緒言
第二 本療法の原理
第三 一般神経質に対する余の特殊療法
第四 本療法による治療効果
第五 発作性神経症の療法
第六 強迫観念症の療法
第七 説得療法
第八 神経質療法の治験よる得る応用方面

附録

第一 余の神経質療法に成功するまで
第二 催眠術治療の価値
第三 臨場苦悶(臨床講義)

 

解説

 

*森田正馬の原著どおりの旧字体・旧かなづかいで表記されています。

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