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定価 本体 3000円(税別)
四六判 上製 ・432ページ
2014年 7月 刊
ISBNコード:978-4-8269-0175-8
分類コード:C0040
Love at Goon Park by Deborah Blum

愛を科学で測った男 異端の心理学者ハリー・ハーロウとサル実験の真実

デボラ・ブラム 著 藤澤隆史・藤澤玲子 訳

1950年代、人間行動をすべて「パブロフの犬」のような条件反応で説明づけようとしていた心理学界では、「子どもには母親の愛情が必要」という今では当たり前のことが「非科学的」と批判され、否定されていた。

 

そんななか登場したのが、変人で恐れを知らぬ天才科学者ハリー・ハーロウ。愛情は測定・分析できるはずだと信じる彼は、当時の科学界と真っ向から対決。赤ちゃんザルが布製の母親にしがみつく有名な「代理母実験」をはじめ、物議をかもす数々の実験を繰り出し、愛が人間に欠かせない重要なものだと「科学的」に証明し、心理学に革命をもたらした。

 

ときに陰惨な実験をおこなったせいで、動物愛護運動から糾弾され、現在ではほぼ忘れられたハーロウ。ピュリッツァー賞受賞のサイエンスライターが愛の科学のドラマを甦らせ、ハーロウの破天荒な人生と愛の心理学の変遷を魅力溢れる筆致で描く。

目次

はじめに——新版によせて

 

プロローグ 弧を描いて飛ぶ愛
1 ハリー・ハーロウの誕生
2 人の手に触れてもらえない
3 アルファ雄
4 好奇心の箱
5 愛の本質
6 完璧な母
7 愛の連鎖
8 箱の中の赤ちゃん
9 冷たい心、温かい手
10 愛の教訓
エピローグ 行き過ぎの愛

 

謝辞
訳者あとがき

著者紹介

デボラ・ブラム

ウィスコンシン大学科学ジャーナリズム論教授、サイエンスライター。「ニューヨークタイムズ」「ワシントンポスト」「ディスカバー」など多くの新聞・雑誌に執筆。1992 年、霊長類を動物実験として使う倫理問題を論じた新聞連載でピュリッツァー賞受賞。それをもとにした『なぜサルを殺すのか』のほか、『脳に組み込まれたセックス』(共に白揚社)、『幽霊を捕まえようとした科学者たち』(文藝春秋)、『サイエンスライティング』(共編、地人書館)などの著書がある。

翻訳者紹介

藤澤隆史・藤澤玲子

藤澤隆史 2004 年、関西大学大学院総合情報学研究科博士課程修了。現在、福井大学子どものこころの発達研究センター特命助教。社会心理学、認知心理学、脳機能イメージングなどを中心に研究している。著書に『ソシオン理論入門』(共著、北大路書房)、訳書に『しあわせ仮説』(共訳、新曜社)がある。

 
藤澤玲子 1996 年、同志社大学文学部卒業。2002 年、ニューヨーク州立大学オールバニー校にてMBA 取得。現在、フリーランスの翻訳者。訳書に『しあわせ仮説』(共訳、新曜社)がある。

書評情報

日経サイエンス 2014年10月号

週刊朝日 2014年10/24号 瀬名秀明(小説家)

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