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定価 本体 5800円(税別)
A5判 上製 ・356ページ
2010年 7月 刊
ISBNコード:978-4-8269-9048-6
分類コード:C3047
An Introduction to Veterinary Medical Ethics by Bernard E. Rollin

獣医倫理入門 理論と実践

バーナード・ローリン 著 竹内和世 訳 浜名克己 監訳

ペット(コンパニオンアニマル)とともに暮らす人が増え、動物の権利と福祉への関心が急速に高まるなか、獣医師が果たす社会的な役割も次第に大きくなっています。動物に対する責務と、クライアント、同僚、社会からの要求が衝突するとき、獣医師はいかに行動すべきなのでしょうか?

 

獣医倫理学の第一人者が書いた本書は、実際に獣医療に携わる者に必要な倫理をわかりやすく解説した入門書です。倫理について概観した「理論編」と、100を超える実例をQ&A方式で解説した「事例編」の二部構成になっています。

 

臨床獣医師、獣医学性はもちろん、動物看護師、畜産関係者、ペットの飼い主、動物福祉に関心のあるすべての人々に必読の書。

目次

まえがき

第2版のまえがき

初版まえがき

 

Ⅰ 理論編

社会的、個人的、職業的倫理/倫理1と倫理2/獣医療の倫理的方向性/倫理的意志決定のしくみ/倫理理論の性質/倫理の変化をもたらす/獣医倫理の基本的問題/動物使用の新しい傾向/動物のための新しい倫理を明確化すること/獣医師と動物のための新しい社会倫理/獣医療は新しい倫理にいかに対応すべきか:動物実験のケース/獣医師と農場動物の福祉/近年の進展/獣医師とコンパニオンアニマルの福祉/コンパニオンアニマルの福祉の追求がもたらす微妙な利益とは/コンパニオンアニマルの変わりつつある役割と彼らの価値/科学的獣医療(および人間医療)における痛み/動物の苦しみ、動物の幸福/クリティカルケアの倫理/獣医療における医療的権威/代替獣医療の倫理

 

Ⅱ 事例編

1. 眼の扁平上皮眼に冒された母牛/2. 羊農場における低水準の飼養管理/3. 子猫の骨折の固定/4. 農家が違法な成長促進剤を使う/5. BVD感染牛を売却したクライアント/6. 引っ越しのために犬の安楽死を要求する飼い主/7. 牛の切胎術を要求する農場主/8. 闘犬の疑惑/9. ドーベルマンの断尾と断耳/10. 繁殖用雌豚を治療せずに放置する/11. 家のなかでスプレーする猫を安楽死させる/12. 治療可能な馬を保険金のために安楽死させる/13. 飼い主の死を悲しむ犬を安楽死させる/14. 副乳頭の除去/15. 被蓋咬合の子犬に安楽死を求めるブリーダー/16. 獣医解剖学者が農場の猫を去勢する/17. ブリーダーから断耳処置のための麻酔薬を依頼される/18. 乳汁中のペニシリン残留/19. フィラリア予防計画の推奨/20. 農家が獣医師の処方による無認可の飼料添加物を使用する/21. 犬が攻撃的だと疑われる場合の獣医師の責任/22. 鎮痛処置(無痛化)を無視して計画された動物実験/23. 癌で衰弱した犬に治療を続けることを主張する飼い主/24. 乳牛の断尾/25. 生まれたばかりの雄の子山羊を処分する ほか

 

事例初出一覧

引用文献

事項索引

人名索引

訳者あとがき

著者紹介

バーナード・ローリン

コロラド州立大学の哲学、動物科学、および生物医科学教授。同大学において世界最初の動物倫理と獣医倫理の講座を創設。動物実験代替法に関する業績でヘンリー・スピラ賞を受賞するなど、動物の権利、意識についての研究で高い評価を受けている。

翻訳者紹介

竹内和世

1941年神奈川県生まれ。東京外国語大学スペイン語科卒業後、社団法人ラテン・アメリカ協会研究部勤務を経て翻訳家。

監訳者紹介

浜名克己

1941年大阪市生まれ。東京大学農学部獣医学科卒業後、大学院進学。東京大学助手、宮崎大学助教授、鹿児島大学教授を経て、名誉教授。その間、ワシントン州立大学研究員、カンサス州立大学・カリフォルニア大学・ザンビア大学の客員教授。

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