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定価 本体 2400円(税別)
四六判 上製 ・312ページ
2012年 8月 10日 刊
ISBNコード:978-4-8269-0165-9
分類コード:C0040
The Perfect Swarm by Len Fisher

群れはなぜ同じ方向を目指すのか? 群知能と意思決定の科学

レン・フィッシャー 著 松浦俊輔 訳

〈みんなの力〉はけっこうすごい!

 

リーダーのいない動物の群れはどうやって進む方向を決めているのか?
渋滞から逃れる最も効率的な方法は?
最高の結婚相手を見つけるには何人とお見合いをすればよいか?

 

「群れ」や「集団」を研究することで明らかになってきた不思議な能力を「ビスケットの紅茶への浸し方」でイグノーベル賞を受賞した著者がわかりやすく解説。
群知能、渋滞学、ネットワーク、投票制度、ヒューリスティック、意思決定論、集団の知恵など、日常生活に活用できる事例を数多く紹介した、面白くて役に立つ「群れの科学」の入門書です。

目次

はじめに

 

1 群知能——集団から生まれる新しい知性

群知能とは何か?/動物からわかること/科学からわかること/仮想世界からわかること

 

2 群れと自己組織化

群れはなぜ同じ方向を目指すのか?/ボイドの三つの規則/イナゴの論理/ミツバチの論理/見えないリーダー

 

3 最短ルートの見つけ方

アリの論理/巡回セールスマン問題に挑む/人間がアリから学べること/隣人を模倣せよ/群知能を応用する

 

4 渋滞と群集の力学

物理的力、社会的力/人混みを通り抜けるには/自己組織化する群集/渋滞から脱出する/危機的状況で人は何をするのか?/逃れられない押し合いへし合い

 

5 集団の知恵──多数決か平均か

みんなの意見は本当に正しい?/間違えるほどに正しくなる/重要なのは違っていること/多数派の意見と陪審定理

 

6 多様性から合意へ

愚かな一貫性?/自然というお手本/投票制度が直面する問題/完全な民主制はあるのか?/集団思考/勃興するスウォーム・ビジネス

 

7 ネットワークの科学

クモのいないクモの巣/ネットワークとは何か?/スモールワールドと六次の隔たり/幸・不幸のインセンティブ/ハブとべき乗則/病気か、情報か/ベストセラーはどうやって生まれるのか?

 

8 意志決定のための単純な規則

金鉱を探す/人間はホモ・オムニシエンスにあらず/様々なヒューリスティック/カオスを乗り切る単純な規則

 

9 パターンを探せ!

想像力が発見につながる/ベンフォードの法則/ラムゼーの定理

 

10 日常生活に役立つ34のルール

 

付録Ⅰ ロジスティック差分方程式

付録Ⅱ 単純な規則で複雑な問題を見事に解決できる理由

原註/索引/訳者あとがき

著者紹介

レン・フィッシャー

1942年シドニー生まれ。英ブリストル大学物理学部客員研究員。

ビスケットを崩壊させずに紅茶に浸す方法の研究で99年イグノーベル賞物理学賞を受賞。2002年刊行のHow to Dunk a Doughnutは、米国物理学協会の最優秀一般科学書に選ばれた。著書に『魂の重さの量り方』(新潮社)、『日常生活に潜むゲーム理論』(日経BP社)など。科学コミュニケーターとしても活躍中。

翻訳者紹介

松浦俊輔

翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師。

主な訳書に、シュルツ『まちがっている』(青土社)、オレル『なぜ経済予測は間違えるのか』、シューノーヴァー『ビジュアル版 脳の歴史』(ともに河出書房新社)、メイザー『ゼノンのパラドックス』(白揚社)など。

書評情報

読売新聞「編集手帳」 2016年11月24日

スミセイベストブック 2012年12月号

週刊朝日 2012年10月5日号 谷本束

週刊文春 2012年10月4日号 立花隆

読売新聞 2012年9月23日 池谷裕二(脳研究者)

日経新聞 2012年9月16日

日経サイエンス 2012年10月号 森山和道の読書日記

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