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近刊

定価 本体 2500円(税別)
四六判 上製 ・432ページ
2017年 4月 28日 刊
ISBNコード:978-4-8269-0194-9
分類コード:C0040
在庫状況:品切
The Diet Myth by Tim Spector

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ダイエットの科学 「これを食べれば健康になる」のウソを暴く

ティム・スペクター 著 熊谷玲美 訳

★どうしたら健康に、スリムに、なれるのか?★

 

脂肪の多い食事は体に悪い、朝食は必ずとるべきだ、ビタミンサプリで健康になれる、太るのは意志が弱いからだ……、これまで正しいとされてきた食事とダイエットの〈常識〉には、実は間違いがいっぱい!

 

最新科学が解き明かす、本当に体に良い食生活の秘密と、腸内細菌の知られざる力。

目次

1 ダイエットという神話

乱立するダイエット法/公的なアドバイスとインチキ科学/ダイエットをして太る人/世界にしかけられた時限爆弾/無知を広めないために/ジグソーパズルの足りないピース

 

2 微生物  ダイエットとマイクロバイオーム

最も身近な生き物/踊るアニマルキュール/未開拓地への入植者/受け継がれていく微生物たち/マイクロバイオームで肥満を予測する

 

3 カロリー  運動で本当にやせられるのか?

熱力学の基本法則/カロリーの誤解/三六〇〇キロカロリーの食事を一〇〇日間続けると……/なぜ太りやすい人がいるのか?/もう一つの仮説/舌と栄養と超味覚者/運動の習慣と意志の力/痩せるためには何キロ走るべきか?/腸内細菌は運動がお好き/脳でカロリーを消費する

 

4 総脂質  体に良い脂肪、悪い脂肪

食品界の大悪党/実のところ、脂肪とは何なのか?/誤解されるコレステロール/不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸/脂肪はいつから悪者になったのか?

 

5 飽和脂肪酸  乳製品のすすめ

フランス人はなぜ長生きなのか?/生きているチーズ/フレンチ・パラドックスの謎を解く/腸内細菌が変われば反応も変わる/「脂肪悪玉説」の裏側/ピザしか食べない男/クレタ島の住民とアーミッシュ/ブルガリアの健康食品からヤクルトへ/ヨーグルトで痩せられる?/プロバイオティクスという可能性/「ヨーグルトは体に良い」の科学的根拠/遺伝子と腸内細菌/腸と脳/IBS患者の腸の中/ストレス対策にはヨーグルトを

 

6 不飽和脂肪酸  オリーブオイル、そのほか地中海式食事

「あかみ」と「あぶらみ」/肉抜きダイエット/ニワトリにマラソンランナーはいない/祖母が食べていたものを食べること/オリーブオイルの再発見/脂肪分たっぷりのミラクルドリンク/素晴らしき地中海式食事/エクストラバージン・オリーブオイルの効用/ポリフェノールと腸内細菌

 

7 トランス脂肪酸  ジャンクフードの恐るべき真実

世界で一番危ない食品/発明の才が生んだ奇跡/制限されるトランス脂肪酸/トランス脂肪酸の現状/ちょっと具合が悪くって……/世界を支配するファストフード/ジャンクフードの依存性/「スーパーサイズ・トム」/肥満は感染するか? /中国のお粥と荒くれ者の細菌/悪いものを追い出し、良いものを迎えよう/肥満大国化する中国/腸内細菌のマインドコントロール?

 

8 動物性タンパク質  肉と魚と旧石器時代

肉を食べるということ/太っちょの葬儀屋/ステーキを食べて痩せる/アトキンスダイエットの興隆/なぜリバウンドするのか?/何キロ痩せるかは腸内細菌が知っている/肉を食べない人々/ビタミンの問題/パレオダイエットの背景/狩猟採集民族の腸内細菌/肉と言ってもいろいろあるが……/L-カルニチンと心臓発作/では、魚はどうなのか?/旧石器時代に連れ戻す/リデュースタリアンのすすめ

 

9 非動物性タンパク質  豆、海藻、キノコ

肉以外のタンパク質源/大豆の健康効果/イソフラボンとエピジェネティクス的効果/豆乳、そのほかの大豆製品/海藻と日本人/飛び移る遺伝子/長寿とうま味をもたらす秘密/キノコおよび菌類について

 

10 乳製品由来のタンパク質  「牛乳を飲めば大きくなる」は本当か?

消えゆく牛乳/ひねり出される相関関係/牛乳を飲んでおなかを壊す人、壊さない人/残された謎/マイクロバイオームとラクトース不耐症/なぜオランダ人は背が高いのか?/身長が違う一卵性双生児

 

11 糖類  あらゆるところに忍び寄る砂糖の影

最も危険なドラッグ/最高にヘルシーな朝食/純然たるエネルギーか、まったくの詐欺か/甘いもの好きの遺伝子/どんどん安くなる砂糖/純白、この恐ろしきもの/子どもの虫歯/ミュータンス菌から歯を守れ/噛まずに食べると太るのはなぜ?/ソフトドリンク、糖尿病、内臓脂肪/フルクトースと魔女狩り

 

12 糖質(糖類以外)  スーパーフードに騙されるな

紅茶とチーズサンドイッチ/老人ホームの食事が死をまねく?/足りないのは糖質/ローフードダイエットとその問題点/バナナガール・フリーリー/デブで病気で死にそう/ジューシングとデトックスの魔法/ファスティングダイエット/断食で腸をきれいに/「朝食抜きは体に悪い」を検証する/スーパーフードにご用心/なぜ野菜嫌いな人がいるのか?

 

13 食物繊維  プレバイオティクスという新しい科学

大英帝国最後の科学者/食物繊維とは何か?/プレバイオティクスと腸内細菌/ニンニクを食べると風邪が治る?/三日間のプレバイオティクスダイエット/科学的根拠を考える/グルテンフリーダイエットの真実/唾液の突然変異/双子なのに体重が違う理由/FODMAPダイエットと腹部膨満感

 

14 人工甘味料および保存料  ダイエット飲料の甘くない現実

飛ばし屋ジョンの不満/ダイエット飲料への期待と現実/アステルパームとスクラロース/腸内細菌が教える人工甘味料のリスク/保存料とアレルギー

 

15 カフェイン  コーヒーとチョコレートの誘惑

間違った科学/世界で最も有名な向精神薬/チョコレートは奇跡の食べ物か?/腸内細菌再び/ミルクチョコよりダークチョコを/カフェイン中毒の誘い/予測できない含有量/コーヒーの健康効果

 

16 アルコール  百薬の長か、万病の元か

ロシアの密造酒/飲料をめぐる矛盾だらけの主張/ハリウッドスターのご乱心/すぐに酔うアジア人、酒に強いヨーロッパ人/酒の消費量とワインサプリメント/赤ワインをたしなむ腸内細菌/お酒はほどほどに……

 

17 ビタミン  サプリメントを買う前に

食事から点滴へ/ビタミンの発見とビッグビジネス/サプリメントに忠誠を誓う人々/「多ければ多いほど良い」という幻想/天然の栄養と人工の栄養/ビタミンD不足には太陽の光を/本物の食品を選ぶこと

 

18 抗生物質  腸内細菌の殺戮兵器

感染症が根絶される日/消し去られた共通点/濫用される抗生物質/無菌出産がもたらす問題/この世で初めて触れる人/最初の数時間が未来を決める/帝王切開の赤ちゃんにはアレルギーが多い/抗生物質と肥満の関係/薬漬けの動物たち/世界は抗生物質であふれている/どうすれば避けられるのか?/プロバイオティクスは治療薬になるか?

 

19 ナッツ  食品とアレルギー

高度九〇〇〇メートルでの出来事/ナッツとポリフェノール/神話が生まれる瞬間/食物アレルギーは最近の現象か?/衛生仮説と清潔ヒステリー/自然な環境を友人として受け入れること

 

20 賞味期限  捨てられていく大量の食品

賞味期限と消費期限/神経質な客と製造者の都合

 

21 騙されないためのチェックポイント

レジに向かう前に/私が見つけた食事への新しい向き合い方/食生活と腸内細菌の多様性を高めよう/腸の住人たちについて調べよう/腸内細菌の大改造/腸内細菌が変われば肥満は改善するか?/三〇品目を食べてペットと触れ合うダイエット/もっと健康になりたい人の食事法/毒は体に良い?/健康な社会のために私たちができること/腸はあなたの庭である

著者紹介

ティム・スペクター

ロンドン大学キングス・カレッジ遺伝疫学教授、英国医科学アカデミーフェロー。双子研究の世界的な権威であり、近年はとくにマイクロバイオームを中心に研究を続けている。これまでに発表した論文数は800本以上、論文の被引用数は世界でもトップ1パーセントに入る。邦訳書に『双子の遺伝子』(ダイヤモンド社)、『99%は遺伝子でわかる』(大和書房)がある。

翻訳者紹介

熊谷玲美

翻訳家。東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。主な訳書に、ベンジャミン『数学魔術師ベンジャミンの教室』(岩波書店)、コトラー『超人の秘密』(早川書房)、ブキャナン『市場は物理法則で動く』(白揚社)、パイル『NASA式 最強組織の法則』(朝日新聞出版)、マーレー『世界一うつくしい昆虫図鑑』(宝島社)ほか多数。

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