白揚社トップ > 書籍案内 > 森田正馬全集 第5巻

定価 9350円(本体 8500円+税10%)
菊判 上製 ・776ページ
1975年 2月 刊
ISBNコード:978-4-8269-1029-3
分類コード:C3347

森田正馬全集 第5巻 集団指導 (全7巻)

高良武久ほか 編

「事実唯真」の立場から独特の精神病理と精神療法を説き、日本独自の神経質療法である「森田療法」を創始した森田正馬。治療の面でフロイトを凌駕するとして高く評価されている森田の思想は海外でも注目され、精神療法の危機が唱えられている今日、われわれに示唆するところが大きい。散逸していた文献を可能な限り収録した決定版。
第5巻には、森田療法を受けた神経質症患者たちが森田正馬を中心にさまざまな問題を語り合った「形外会」での質疑応答の記録や、座談会の様子など森田正馬の生の声を収録。総クロス装・函入。

目次

『神経質療法への道』序文

 

第1回 形外会
第2回 形外会
第3回 形外会
第4回 形外会
第5回 形外会  遠方の人は米国から/眼がピリピリする〜
第6回 形外会  読書恐怖/胃のアトニーは簡単に治る〜
第7回 形外会  先生の慟哭/恐ろしい事は聞きたい〜
第8回 形外会  会員の感想談/不眠が癪で柱を打ちきった〜
第9回 形外会  多くの知人を治した/懺悔をすれば治る〜
第10回 形外会  縁なき衆生/三日目に逃げ出す〜
第11回 形外会  薬物療法では治らぬ/外出恐怖から入浴恐怖へ〜
第12回 形外会  処世の修養法/どうしてこうなったか自分にもわからない〜
第13回 形外会  東村山貯水池へのピクニック
第14回 形外会  鉄面皮になったのではない/山を見ても山が見えない〜
第15回 形外会  年齢わずかに十八歳/自分の汚い根性が見透かされる〜

 

京都三省会・座談会  三省会について/大疑と大悟〜
第15回 形外会  湯ヶ原旅行
第17回 形外会  法学士が掃除番/売らんかな主義の×博士〜
第18回 形外会  南無妙法蓮華経と太鼓を叩く/誰が犠牲になるか〜
第19回 形外会  月の半分は寝ている/馬鹿になれ〜
第20回 形外会  偶然に死ぬる工夫/親が死んでよくなった〜
第21回 形外会  森田邸新築落成記念・兼春季大会
第22回 形外会  赤面恐怖でなければ肩身が狭い/恥ずかしがりぶりが違う〜
第23回 形外会  熱海旅行
第24回 形外会  病を治療して人間を忘れる/修養遍歴者〜
第25回 形外会  治らぬ人は自分の殻に閉じこもる〜
第26回 形外会  不眠という人がかえってよく眠る〜

 

形外会多摩御陵・高尾山ピクニック
第28回 形外会  針と糸が棒と縄のように見える/「面弱し」は気が強い〜
第29回 形外会  新年会
第30回 形外会  何でも相談に来る/頭隠しの尻隠さず〜
第31回 形外会  三面記事が恐ろしく新聞を読むことができぬ〜

 

三省会・第六回例会
第32回 形外会  金に見積もっても大きな利益/なぜ屁理屈だかわからなかった〜
第33回 形外会  あるいは跳び起き,あるいは転々反側〜
第34回 形外会  熱海旅行
第35回 形外会  医界を革命するのが念願/平気で嘘をいう人〜
第36回 形外会  自分で治そうとするほど,ますます悪くなる〜
第37回 形外会  高島平三郎先生の講話/森田先生の挨拶〜
第38回 形外会  奥多摩ピクニック
第39回 形外会  縁なき衆生は度し難し/美人と向かい合って〜
第40回 形外会  嘘から出た誠/強情と素直との区別〜
第41回 形外会  悪知の教育を受けた/この世ながらの地獄の苦悩〜
第42回 形外会  コペルニクスの恨み/十杯も平らげておまけに間食をする〜
第43回 形外会  願かけ恐怖や文書偽造恐怖/破邪顕正〜

 

甲府一托会の記
第44回 形外会  豊島園ピクニック

名古屋形外会・座談会  倉田氏の治らずに治ったこと〜
第45回 形外会  自分が救われると同時に,世の人ともその喜びをともにしたい〜
第46回 形外会  執念深い人もあるものじゃ/バイブルを読むように〜
第47回 形外会  忙しければよくでき,暇になれば下手になる〜

 

形外会高知支部・座談会  「根治法」を読んで一晩で治る/無理とは何ぞ〜
第50回 形外会  皆そろって成績優秀/酔ってクダをまいてみたい〜
第53回 形外会  書こうとすればペンがはね返る/まことの礼儀〜
第54回 形外会  自分が鯉に見つめられるも恐ろしい〜
第55回 形外会  仕事のよくできる人はかえって自分ではよくできぬと思っている〜
第56回 形外会  病気でない病人/神経質の際限なき欲望〜
第57回 形外会  狂人の顔が神々しい/迷信の遍歴
第58回 形外会  感謝の生活と恨みの生活/森田が法螺を吹く〜
第59回 形外会  修養という文句にとらわれる/同病者を救いたい〜
第60回 形外会  気の小さいものは新聞記者になれないか〜
第61回 形外会  請負仕事で病気を治す/「生きる」とはどういう事か〜
第62回 形外会  反芻癖と咳払いの癖/嘔吐癖と顔をふく癖〜
第63回 形外会  神経質の思いきりの悪いところが,またねばり強いところです〜
第64回 形外会  可能と不可能とを常に判断せよ〜
第65回 形外会  肯定か否定か,全か無か〜
第66回 形外会  書いた字が消えはしないかという恐怖〜

 

解説

 

* 森田正馬の原著どおりの旧字体・旧かなづかいで表記されています。
* 座談会や質疑応答の記録は新字体・新かなづかいで表記されています。

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