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新刊

定価 2970円(本体 2700円+税10%)
四六判 並製 ・312ページ
2024年 1月 26日 刊
ISBNコード:978-4-8269-0253-3
分類コード:C0040
Under a White Sky by Elizabeth Kolbert

世界から青空がなくなる日 自然を操作するテクノロジーと人新世の未来

エリザベス・コルバート 著 梅田智世 訳

バラク・オバマ推薦 ビル・ゲイツ絶賛

 

成層圏にダイヤモンドをまいて、太陽光を反射し地球を冷やす

――その結果、私たちは青空を失うことになるかもしれない

 

人間はこれまでに自然を思いのままにしようとした結果、環境を破壊してきた。

そして今、気候変動や生物多様性の危機を解決するため、

最新のテクノロジーを駆使し、さらなるコントロールを試みようとしている。

 

  • 川に電気を流し外来種のコイを操る電気バリア
  • 温暖化の海を耐え抜くサンゴをつくりだす進化アシスト
  • 毒を分泌するオオヒキガエルを無毒化する遺伝子ドライブ
  • 大気中のCO2を回収して石に変えるDAC装置
  • 空にダイヤモンドをまいて地球を冷やすソーラー・ジオエンジニアリング

 

こうした技術は自然を救う希望か、それとも絶望か?

『6度目の大絶滅』でピュリッツァー賞を受賞した作家による、待望の最新作。

 

全米各紙誌絶賛!!

ウェインライト賞 ライティング部門最終候補

ワシントン・ポスト紙 年間最優秀書籍10冊

タイム紙、エスクァイア誌、パブリッシャーズ・ウィークリー 年間最優秀書籍に選出

目次

【第1部】川を下って

第1章    シカゴ川とアジアン・カープ

第2章    ミシシッピ川と沈みゆく土地

 

【第2部】野生の世界へ

第3章    砂漠に生息する小さな魚

第4章    死にゆくサンゴ礁

第5章    CRISPRは人を神に変えたのか?

 

【第3部】空の上で

第6章    二酸化炭素を石に変える

第7章    ソーラー・ジオエンジニアリング

第8章    過去に例のない世界の、過去に例のない気候

著者紹介

エリザベス・コルバート

ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』紙記者を経て、1999年より『ニューヨーカー』誌記者として活躍。前作『6度目の大絶滅』(NHK出版)でピュリッツァー賞(ノンフィクション部門)を受賞。2度の全米雑誌賞、ブレイク・ドッド賞、ハインツ賞、グッゲンハイム・フェローシップなど数々の受賞歴がある。現在は夫と子どもたちとともに、マサチューセッツ州ウィリアムズタウン在住。

翻訳者紹介

梅田智世

翻訳家。訳書にレイヴン『キツネとわたし』、ウィン『イヌはなぜ愛してくれるのか』(以上、早川書房)、サラディーノ『世界の絶滅危惧食』(河出書房新社)、パルソン『図説 人新世』(東京書籍)、オコナー『WAYFINDING 道を見つける力』(インターシフト)などがある。

書評情報

日経新聞 2024年3月16日

「自然を制御する技術の今」

 

HONZ 2024年3月12日 評者・澤畑塁さん

「自然のコントロールをコントロールする」

 

週刊文春  (2024年3月7日号) 評者・木澤佐登志さん

「まるでSF…気候をコントロールするための、人類の“酔狂なアイディア”」

 

bookvinegar 2024年2月19日

「地球温暖化を止めるテクノロジーの現在地点と課題」

 

基本読書 2024年2月8日 評者・冬木糸一さん

「二酸化炭素除去技術から湿地創造プロジェクトまで、自然を操作しようとした試みを描き出す」

 

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