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近刊

定価 3960円(本体 3600円+税10%)
四六判 上製 ・520ページ
2025年 12月 16日 刊
ISBNコード:978-4-8269-0275-5
分類コード:C0045
在庫状況:近刊
BREATHLESS by David Quammen

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パンデミックのとき科学は 未知のウイルスに挑んだ研究者たちの記録

デビッド・クアメン 著 甘糟智子 訳 佐藤 佳 解説

★全米図書賞2022ノンフィクション部門/王立協会科学図書賞2023 最終候補作★

 

★「新型コロナ・パンデミックの最前線で活躍した科学者たちへのインタビューを元に、徹底的に科学に基づいて緻密に書かれている」

佐藤 佳(東京大学医科学研究所システムウイルス学分野教授)★

 

水面下で、彼らはどう動いていたのか?
新型コロナ・パンデミックは、人類史上まれに見るウイルスと科学技術の総力戦だった。
ウイルスの全ゲノム配列が解読・公開されると、最先端の研究成果や技術を応用したmRNAワクチンの開発や変異株のリアルタイム追跡などが前例のないスピードとスケールで実現された。
突発的な感染爆発に対して、なぜそんなことが可能だったのか?
エイズやエボラの研究で名を馳せた伝説的なウイルス学者、感染症流行を監視する疫学者、新進気鋭のバイオインフォマティシャンなど100名近い科学者への取材を基に、ウイルスと科学の攻防を克明に描く。

 

★★★本書への賛辞★★★

 

「科学的探究の過程を追った圧巻のクロニクル」
――スコット・ゴットリーブ(ウォールストリート・ジャーナル)

 

「なんというカタルシス。当時は無関係に思えたパズルのピースがつながりあって、壮大な科学の物語になっている」――エリン・ガルシア・デ・ヘス(サイエンス・ニュース)

 

「多様なウイルスのゲノム情報から振る舞いまでを把握し、それを一般読者に理解できるように文章化するなど、到底不可能。しかし、クアメンはそれをやってのけた」――マーク・ホニグスバウム(ガーディアン)

目次

Ⅰ パニックは無用

 

Ⅱ 警告 

 

Ⅲ メッセージ・イン・ア・ボトル 

 

Ⅳ 蠢く市場 

 

Ⅴ 変わるもの、変わらないもの 

 

Ⅵ 4種類の魔法 

 

Ⅶ ムンバイのヒョウ 

 

Ⅷ 全てを知る者はいない 

 

ペーパーバック版あとがき
インタビュー協力者と謝辞
解説(佐藤佳)
参考文献

索引

著者紹介

デビッド・クアメン

作家・ジャーナリスト。ナショナルジオグラフィック誌、ニューヨーカー誌など、多数の雑誌に寄稿しており、全米雑誌賞を三度受賞している。著書に『スピルオーバー』(明石書店)、『生命の〈系統樹〉はからみあう』(作品社)、『エボラの正体』(日経BP社)、『ドードーの歌』(河出書房新社)など多数。モンタナ州ボーズマンに、妻のベッツィ・ゲインズ・クアメン、3匹のロシアン・ウルフハウンド、斜視の猫、そして保護されたニシキヘビと共に暮らす。

翻訳者紹介

甘糟智子

翻訳家。翻訳書にデビッド・クアメン『スピルオーバー』、ロビン・ディアンジェロ『ナイス・レイシズム』(以上、明石書店)、ポール・コリアー『民主主義がアフリカ経済を殺す』(日経BP社)、ガブリエル・クーン『アナキストサッカーマニュアル』(現代企画室)、共訳書にスティーヴン・ピムペア『民衆が語る貧困大国アメリカ』(明石書店)など。

解説者紹介

佐藤 佳

東京大学医科学研究所システムウイルス学分野教授。杉浦奨励賞(2015年、日本ウイルス学会)、文部科学大臣表彰若手科学者賞(2020年)、日本学術振興会賞(2023年)などを受賞。2021年1月より研究コンソーシアム「The Genotype to Phenotype Japan (G2P-Japan)」主宰。

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